JJUG CCC 2016 SpringでアクションベースMVCの発表してきた&楽しんできた #jjug_ccc
発表してきた
「ネクストStruts/Seasar2としてのJava EEアクションベースMVC入門」というタイトルで発表してきました。
165人の部屋が、ほぼ満席となるくらいの方々にお越しいただきました。ありがとうございます。
やっぱり、StrutsやSeasar2からの移行をどうするかは、皆さん喫緊の課題だと思います。
内容はJava EE 8のMVC 1.0、そしてEE 7における代替としてJersey MVCとRESTEasy HTMLです。
ビューは頑張ってThymeleafをリリースされたばかりの「3」にしたり、
クライアント側のロケールに合わせて画面のメッセージや検証エラーメッセージを国際化したりしました。
MVC 1.0のサンプルのみ、検証エラーメッセージの国際化には対応していません。現在、MVC 1.0の仕様策定で検討中のためです。
資料
コード
楽しんできた
テスト自動化のまわりみち(@irofさん)
テスト自動化などの前に、テスト技法なりテスト項目書の書き方なり、基本的なことをきちんとやりましょう、ということだと理解しました。
例えば、「◯◯が正しいこと」ではなく「◯◯の値が『10』になっていること」と書くとか。
「正しいこと」なんて、そりゃJUnitで表現できませんよね・・・。
テスト技法の研修などもやったりする身としては、身が引き締まる思いでした。
Thymeleaf 3を使ってみよう!(@bufferingsさん)
Thymeleaf公式ドキュメントの和訳も出されている椎葉さんのセッションでした。
アクションベースMVCのサンプルを作る時に一通りドキュメントを読んだので、概ね知っている内容が多かったのですが、
初めて知ったことや、いまひとつ理解できていなかったことが理解できたことも多かったです。
さらに、椎葉さんは実業務でもThymeleafを使っていらっしゃるということで、デザイナーさんとの協業の話も非常に参考になりました。
Spring BootでBootした後に作るWebアプリケーション基盤(エムスリー吉田さん)
Spring Boot + Spring MVCの実用的な使い方のお話でした。
特に例外処理やロギングなどのお話が印象的でした。スライドはアップされないのかな?
Spring Framework/Bootの最新情報とPivotalが進めるクラウドネイティブなアプローチ(@makingさん)
最初に、Spring Boot 1.4およびSpring Framework 4.3の新機能のお話でした。
テスト関連の機能が特に印象的でした。テストしやすいフレームワークっていいよなあ・・・。Java EEにも頑張ってほしい。
後半は、Cloud FoundryやConcourse CIなどの紹介をしつつ、「クラウドネイティブ」なアプリケーションとは何か、
それをCloud Foundryではどう実現しているか、というお話でした。
以前にCloud Foundryワークショップにも参加したので、もっと触れていきたいなあと思います。
Seasar2で作った俺たちのサービスの今(@jukutyoさん)
Seasar2(Cubby + S2Dao)からSpring MVC + Domaへ移行するお話でした。
段階的に移行していて、今は同一WARファイルの中にSpringとSeasar2が同居している状態だそうです。
確かに、一度にまるっと移行することは、人的・時間的リソースや、サービスを維持・発展させなければならない、
といった制約もあって現実的でないこともあると思いますので、こういった実例を知れたのは非常に良かったです。
余談ですが、じゅくちょーさんは元塾講師ということで、塾講師っぽい喋り方が印象的でした。
僕も学生時代は塾講師のバイトをずっとしていたので、なんだか懐かしい気持ちでしたw
マイクロフレームワークenkan(とkotowari)ではじめるREPL駆動開発(@kawasimaさん)
システムエンジニアアドベントカレンダーで世の中を驚かせた、川島さんの発表でした。
川島さんとしては色々な問題意識をお持ちで、このenkanを作るに至ったそうです。
確かに、XMLがアノテーションになっても、設定が面倒なのはあるし、CoCと分かりやすさはトレードオフです。
最後の方はチュートリアルをやってみる時間がありましたので、やってみました。
最初にMavenでのJARのダウンロード祭りがありますが、それでも5分くらいあれば、このチュートリアルは終えられました。
運営について
今回から昼休みが90分になったり、午後にも2セッションごとに40分の休憩があったり、
懇親会の開始時間が早まったり、新たな取り組みがありました。
特に午後の長めの休憩は、非常に嬉しかったです。
10分休憩だけで午後に6セッションとか7セッションとか続くと、かなり体力的にキツかったですし、
休憩時間が短いとセッション間の移動も混雑して大変でした。
所々に長めの休憩があることで、体力も回復できるし、余裕を持って移動できるし、
いろんな方とお話しすることもできるし、個人的にはいいことずくめでした。
幹事やボランティアスタッフの皆様、ありがとうございました!
おまけ
このタイムテーブル、とても役に立ちました!
@YujiSoftwareさん、ありがとうございます!