Cloud Foundryを学習する方法
この記事について
この記事は、Cloud Foundry Advent Calendar 2017の15日目です。
Cloud Foundry(以下CF)は、日本国内でも広がりを見せていますね。ただ気になるのは、Cloud Foundryの学習手段がまだ少ないことです。
そこで今回は、これからCFを始めたい人向けに、どのように勉強すればいいかを僕なりに整理してご紹介していきます。
自己紹介
CF関連のブログを書くのは初めてなので、軽く自己紹介します。
多田真敏(ただまさとし)と言います。カサレアルという会社で、研修トレーナーをやっています。
もともとJava EEやSpring FrameworkなどサーバーサイドJavaを中心に担当していました(もちろん今もやってます)。
SpringについてはPivotal認定講師ということもあり、Pivotal Cloud Foundryの開発系トレーニングも、今年から始めています。
ということで、内容がどうしてもPivotal Cloud Foundry (以下PCF)寄りになってしまうのですが、OSSのCFでも共通する内容になるよう気をつけて書いていきます。
ハンズオン
まずはとにかく、触ってみることから始めましょう。Pivotalジャパンさんが、GitHubにハンズオン資料を公開されています。
元々はPivotalジャパンさんが無料セミナーで使っている資料なのですが、ご自分で学習する時に利用することは全く問題ありません。
もちろん、ここで利用しているCFはPCFなので PCF独自機能の紹介も含まれていますが、大半は元々のCFの内容なので、どのCFディストリビューションを使うにしても参考になる内容が多いです。
cf
コマンドを使ったアプリケーションのデプロイやスケール、Blue/Greenデプロイを体験しましょう。
ハンズオンと並行して、資料にリンクが貼ってある下記のスライドも読みましょう。CFで何が出来るか、どんな仕組みかがざっくり理解できます。
www.slideshare.net
書籍
Amazonで「Cloud Foundry」で検索すると、洋書が実質3冊しかありません。日本語の本は皆無です。
僕が購入したのは、Cloud Foundry: The Definitive Guide: Develop, Deploy, and Scaleという本です。
出版されたのが2017年5月と新しく、ほぼ現時点で最新の内容が紹介されています。内容はCloud Foundryの内部の仕組みやアーキテクチャが中心で、管理寄りですね。全体的に平易な英語でかかれており、とてもわかり易いです。
開発系の内容は、あまり多くありません。とりあえず、第3章Components、第6章Diego、第9章Buildpacks and Dockerだけでも読んでおくと良いでしょう。
コミュニティ
コミュニティの勉強会にも行ってみましょう!色んなエンジニアの方々のお話や、最新情報などを得られます。
Eラーニング+資格
Cloud Foundry Foundation公式のEラーニングと資格があります。(ただし全部英語)
これらはもちろん有償です。Eラーニングが$299、資格試験が$300です。セットで購入すると割引で$499になるみたいです。
たまに激安セールしていることがあって、セットで半額みたいな値段で買えることがあります。
Twitterで@cloudfoundryをフォローしておくとセール情報が流れてくるので、ぜひフォローしておきましょう!
Eラーニングの内容については、CFだけでなくMicroservicesやCI/CD、Dockerなど様々な内容から構成されています。
資格試験については、まだ未受験なので何とも。。。😅
(実はこのアドベントカレンダーの日までに受験しようと思っていたのですが、諸般の事情で・・・)
試験時間が4時間という、かなりガッツリ系の資格です。もし受験された方がこの記事を読んでいたら、ぜひコメント欄で情報ください!
トレーニング+資格
PCFのトレーニングになりますが、僕がやっている「Pivotal Cloud Foundry Developer」という開発者向けトレーニングがあります。
Pivotal認定 Pivotal Cloud Foundry Developer | 株式会社カサレアル ラーニングサービス
Pivotal製のテキストですので全部英語ですが、講師である僕はすべて日本語でトレーニングを進めます。日本語で学べるのは大きいですね。
Auto Scalerなど一部の章はPCF独自機能ですが、ほとんどの内容はCF共通です。始めてCFを学習する方に最適なトレーニングです。
そして、このトレーニングに対応した資格試験があります。
https://pivotal.io/training/certification
対策としては、上記のサイトにあるExam Briefで各章のウェイトを確認し、Study Guideにまとまっているポイントを確認しながらトレーニングのテキストを復習するのが一番いいです。
トレーニングを受けていなくても資格だけ受験もできますので、PCFユーザーでなくても活用しやすい資格です。
問題はすべて4択で、出題はとてもストレートです。妙にひねった問題とかは出てきません。
Cloud Foundry Foundationはちょっと重たい、という場合はこちらを目標に学習されてもいいと思います。
公式ドキュメント
やはり、最後は公式ドキュメントを確認しましょう。ここに書いてある情報が一番正確なはずです。
最後に
Cloud Foundryに限らず、最近は日本語の技術情報が少なくなってきました。どうしても英語は読まざるを得ないですね。
また、ようやっとトレーニングも出来ましたので、ぜひ活用してください!