「新人研修や本では教えてくれないJava!」というタイトルで発表してきました #jjug_ccc

昨日のJJUG CCC 2016 Fallで発表してきました。ありがたいことに、CCC登壇は6回連続6回目になります。

speakerdeck.com

朝イチ10時から、かつ基調講演の裏番組にもかかわらず、120名くらいの部屋がほぼ満席となりました。

ご参加いただいた皆様、そして運営されていたJJUG幹事やボランティアスタッフの皆様、本当にありがとうございました。

また、感想ブログや全セッションのスライドは、こちらにまとまっています。

GitHub - jjug-ccc/slides-articles-2016fall: JJUG CCC 2016 Fallの発表資料およびブログ記事まとめ

発表内容

この発表をしようと思った理由

僕は研修トレーナーが仕事なので、毎年春には新人研修を担当しています。それ以外の期間は、新人以外の一般のお客様向けに、自社開催の研修だったり、お客様先で研修したりしています。

今回の発表のような内容は、通常、新人研修では扱いません。また、1つにまとまった書籍や資料が無いためか、新人でなくても意外とご存知ない方が多いと感じていました。

だったら資料を作って公開しちゃえ!と思ったのがきっかけです。

発表の最初に、「どちらかというと『初心者』だという方?」「どちらかというと『指導役』だという方?」と全体に対して伺ったところ、ちょうど半々くらいでした。

資料を公開したツイートは、かなり多くのリツイートやいいねをいただきました。

また、反応もいくつかいただけました。お役に立てたようで、とても嬉しいです!

ちなみに、Speaker Deckにアップしているスライドは、本来話したかった内容が全て含まれた「完全版」です。

ただ、想像以上にボリュームが膨らんでしまったため、発表はその抜粋版で行いました。発表を聞いていただいた方も、ぜひこの「完全版」をご確認ください。

この資料はPDFでアップしていますので、ダウンロードや社内でのご利用等は、ご自由にどうぞ!

著作権は所属会社であるカサレアルに属しますので、有償のサービスで使うことだけはご遠慮ください)

聴講したセッション

Java EE - What's Next? #ccc_a2

Oracleの方によるJava EE 8、Java EE 9の今後のプランに関するセッションでした。以前、JavaOne報告会で寺田さんがお話されていたので、それを再確認する感じでした。

冒頭、「Microservices」や「Cloud Native」という言葉が出てきたので、Oracleもこういうところに本腰を入れていくんだなあ、と改めて実感しました。

僕の理解では、本丸は2018年末に出るJava EE 9で、EE 8はその前フリ、という感じです。

MVC 1.0が(おそらく)標準では入らなくなることは残念ですが、Java EEが前進したので、個人的には全体的に満足しています。

余談ですが、Anilさんの英語は聞き取りやすく、ちょっとばかし自分の英語ぢからアップを感じ取れました。

でも、50分間は集中力が持たず、後半は通訳の方に頼りっぱなしでした。まだまだやなあ・・・。

Event Driven Microservices with Spring Cloud Stream #ccc_ab3

最近はSpring業務も多いので、槙さんのセッションは外せませんでした。

メッセージングとかキューは、最近ちょっと使っててとても面白いなあと思ったので、自分でもやってみたいです。

しかし本当に、Springは進んでいるなあ。Java EEも頑張ってほしいなあ・・・。

Spring CloudでDDD的なマイクロサービスを作ってみる #ccc_ab4

2016 SpringでThymeleafのセッションをされた椎葉さんのセッション。

僕はDDD本も読んだことないのでぼんやりとしか知らなかったのですが、ちょっとだけ見えたような気がします。

ソースコードも公開されていたので、後でじっくり確認してみます!

JAX-RS REST Client で Cognitive Service や Excel を操作しよう #ccc_cd5

Microsoft寺田さんのセッション。最近話題のCognitive Serviceを知りたくて参加しました。

音声・画像・動画・テキストから、顔や物体や感情を判定するサービスです。

非常に面白いなあと思いました。色々と活用できる場面がありそうですね。

JPA と DDD の関係で僕が思っていること #ccc_ab6

Qiitaで有名な@opengl_8080さんのセッションです。

公私とも、ずーっとこの方のQiitaにはお世話になっています。去年のCCC Fallで初めてお話ししたのでした。

JPAについて徹底的に調べられていて、それなりにJPA歴がある僕でも「え!?知らんかった・・・」ということが沢山ありました。

やっぱり、しっかり仕様を確認することと、実験することが大事ですね。

Payara Micro の設計と実装 #ccc_ab7

我らがGlassFish User Group Japan会長、蓮沼さんのセッションです。

GlassFishソースコードをフォークして、英国C2B2社がオープンソースで開発しているのが「Payara」です。そして、Payara Microはその組み込みサーバー版です。

このセッションでは、Payara Microのソースコードから、起動・クラスタリング・デプロイの仕組みについて解説されていました。

さすが蓮沼さん、知識が膨大だ・・・。でも、とても興味深かったです。

参加を終えてどう感じたか

マイクロサービスやクラウドネイティブというのが当たり前になりつつある、というのが率直な感想でした。

そして、来年のCCCのがある頃には、完全に「当たり前」のものになっているだろうと思います。

研修、そしてトレーナー自身も、進化を続けていかなければならないと、改めて思いました。

そして、聴くだけで終わらせるのではなく、どれか知った内容を今日から実践してみよう、とも思います。

槙さんが発表されていたSpring Cloud Streamをやってみたいなー!

運営に関して

改めて、JJUG幹事とボランティアスタッフのみなさま、ありがとうございました。そして、お疲れ様でした。

おかげさまで、非常に楽しい1日となりました。

運営が非常にスムーズで、特に問題点のようなものは見つけられませんでした。

敢えて言えば、参加者数が増えたことで、お手洗いが混んでいたなあ・・・というくらいでしょうか。それで次のセッションにちょっと遅刻しちゃったことが何回かありました。

セッション間の10分休憩を15分くらいにすると丁度いいかもしれません。午後に2セッションごとにある40分間の休憩も、体力回復のためとてもありがたいのですが、30分間くらいでも大丈夫と思います。そうすると、トータルでの終了時間(懇親会開始が19時半)は変わらないはずです。

(このことはアンケートにも記入済みです)

あと、聴きたいセッションの時間帯が重なってる!ということが多かったのですが、それはすなわち、どのセッションも魅力的であったということなので、これは致し方ないかと思います。

まとめ

久々に会えた方や、ツイッターでは知っていたものの対面でお話しすることは初めてだった方など、いろんな方にお会いできました。これもCCCの楽しいところですね。

来年も楽しみにしております!