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Java EE 事始め!

主にJava EEについて、つらつらとマイペースに書いていきます。「Java EEを勉強するときに、一番最初に読んでもらえるブログ」を目指して頑張ります!

Payara Microの実行可能JAR(Uber JAR)がとても簡単な件

先日、Payara 4.1.1.162がリリースされました!

その組み込みサーバー版であるPayara Micro 4.1.1.162には、「Uber JAR」というSpring BootやWildFly Swarmのような単体で実行可能なJARを作る機能が追加されました。

Payara 4.1.1.162 がリリースされました - GlassFish Japan

従来のPayara Microでは、一旦アプリケーションを普通にWARにして、Payara Micro起動→WARをデプロイする必要がありました。

今回の新機能により、本当に単体で実行可能なJARを作れるように

手順は蓮沼さんのブログに書かれてある通りなのですが、自分でもやってみてあまりに簡単で感動したので、このブログにも書くことにしました。

手順

普通にWebアプリケーションを作る

本当に普通に作ってください。pom.xmlのpackageは「war」です。

組み込みじゃない据え置きのGlassFish/Payaraにデプロイするアプリケーションと全く同じ形で作ってください。

下記は、今月のJJUG CCC 2016 Springで紹介する予定の、MVC 1.0のサンプルアプリケーションです。

アプリケーション側は全く変えることなく、据え置きサーバー・実行可能JARの両方に対応できます。

jjug-action-based-mvc/jjug-mvc10 at master · MasatoshiTada/jjug-action-based-mvc · GitHub

そして、MavenでWARファイルにビルドします。

cd jug-mvc10
mvn clean package

jjug-mvc10/targetフォルダにjjug-mvc10-1.0-SNAPSHOT.warが作成されます。

実行可能JARを作成する

上記のWARファイルを元に、Payara Microで実行可能JARを作ります。

あらかじめ、Payara Micro 4.1.1.162のJARは下記からダウンロードし、適当なフォルダに保存してください。

Payara Server & Payara Micro - Downloads

そして、次のコマンドを実行します。

java -jar ~/Java/ap-server/payara-micro-4.1.1.162.jar\
 --deploy target/jjug-mvc10-1.0-SNAPSHOT.war\
 --outputUberJar target/jjug-mvc10.jar

--outputUberJarというオプションがポイントです。

こうすると、targetフォルダにjjug-mvc10.jarというJARファイルが作成されます。これが実行可能JARです。

ちなみに、このオプションがない場合、これまでのPayara Microと同じ挙動になります。

-jar の後は先ほどダウンロードしたPayara MicroのJARファイルのパス、--deployの後はWARファイルのパスです。

ちなみに、jar tf target/jjug-mvc10.jarとすると、実行可能JARの中身を確認することができます。

とても長いので全部は載せませんが、Payara Microの中身が解凍・再パッケージされていることが確認できます。

META-INF/services/javax.enterprise.inject.spi.CDIProvider
META-INF/services/org.glassfish.tyrus.core.ComponentProvider
META-INF/services/javax.management.remote.JMXConnectorProvider
(中略)
META-INF/
META-INF/MANIFEST.MF
__cp_jdbc_ra.rar
__dm_jdbc_ra.rar
__ds_jdbc_ra.rar
__xa_jdbc_ra.rar
META-INF/configuration/
META-INF/hk2-locator/
META-INF/maven/
META-INF/maven/org.glassfish.main.concurrent/
META-INF/maven/org.glassfish.main.concurrent/concurrent-connector/
org/
org/glassfish/
org/glassfish/concurrent/
org/glassfish/concurrent/config/
META-INF/configuration/context-service-conf.xml
META-INF/configuration/managed-executor-service-conf.xml
META-INF/configuration/managed-scheduled-executor-service-conf.xml
META-INF/configuration/managed-thread-factory-conf.xml
META-INF/maven/org.glassfish.main.concurrent/concurrent-connector/pom.properties
META-INF/maven/org.glassfish.main.concurrent/concurrent-connector/pom.xml
org/glassfish/concurrent/config/ConcurrencyResource.class
org/glassfish/concurrent/config/ContextService$ContextServiceConfigActivator.class
org/glassfish/concurrent/config/ContextService$Duck.class
org/glassfish/concurrent/config/ContextService.class
org/glassfish/concurrent/config/ContextServiceInjector.class
org/glassfish/concurrent/config/LocalStrings.properties
(以下略)

一番最後の方に、自分で作ったWARファイルが見えます。

...
META-INF/deploy/
META-INF/deploy/jjug-jersey-mvc-1.0-SNAPSHOT.war
META-INF/deploy/payaramicro.properties

META-INF/deployに直接WARファイルが入ってるんですね!

実行する

java -jar target/jjug-mvc10.jar

これで実行できます。

後はブラウザで開いてださい。

http://localhost:8080/jjug-mvc10-1.0-SNAPSHOT/

ちなみに、僕はここまでの処理は1つのシェルスクリプトにまとめて、実行する時はそれを叩くだけにしています。

jjug-action-based-mvc/build-jar.sh at master · MasatoshiTada/jjug-action-based-mvc · GitHub

まとめ

WARに固めてから実行可能JARにする、というのが少し違和感があるかもしれませんが、アプリケーション側に何も変更なく実行可能JARが出来るというのは非常に面白いと感じました。

ぜひご自分でも試してみてください!