Cloud Foundryを学習する方法

この記事について

この記事は、Cloud Foundry Advent Calendar 2017の15日目です。

Cloud Foundry(以下CF)は、日本国内でも広がりを見せていますね。ただ気になるのは、Cloud Foundryの学習手段がまだ少ないことです。

そこで今回は、これからCFを始めたい人向けに、どのように勉強すればいいかを僕なりに整理してご紹介していきます。

自己紹介

CF関連のブログを書くのは初めてなので、軽く自己紹介します。

多田真敏(ただまさとし)と言います。カサレアルという会社で、研修トレーナーをやっています。

もともとJava EESpring FrameworkなどサーバーサイドJavaを中心に担当していました(もちろん今もやってます)。

SpringについてはPivotal認定講師ということもあり、Pivotal Cloud Foundryの開発系トレーニングも、今年から始めています。

ということで、内容がどうしてもPivotal Cloud Foundry (以下PCF)寄りになってしまうのですが、OSSのCFでも共通する内容になるよう気をつけて書いていきます。

ハンズオン

まずはとにかく、触ってみることから始めましょう。Pivotalジャパンさんが、GitHubにハンズオン資料を公開されています。

github.com

元々はPivotalジャパンさんが無料セミナーで使っている資料なのですが、ご自分で学習する時に利用することは全く問題ありません。

もちろん、ここで利用しているCFはPCFなので PCF独自機能の紹介も含まれていますが、大半は元々のCFの内容なので、どのCFディストリビューションを使うにしても参考になる内容が多いです。

cfコマンドを使ったアプリケーションのデプロイやスケール、Blue/Greenデプロイを体験しましょう。

ハンズオンと並行して、資料にリンクが貼ってある下記のスライドも読みましょう。CFで何が出来るか、どんな仕組みかがざっくり理解できます。

www.slideshare.net

書籍

Amazonで「Cloud Foundry」で検索すると、洋書が実質3冊しかありません。日本語の本は皆無です。

https://www.amazon.co.jp/s/ref=nb_sb_noss_2?__mk_ja_JP=カタカナ&url=search-alias%3Daps&field-keywords=cloud+foundry

僕が購入したのは、Cloud Foundry: The Definitive Guide: Develop, Deploy, and Scaleという本です。

出版されたのが2017年5月と新しく、ほぼ現時点で最新の内容が紹介されています。内容はCloud Foundryの内部の仕組みやアーキテクチャが中心で、管理寄りですね。全体的に平易な英語でかかれており、とてもわかり易いです。

開発系の内容は、あまり多くありません。とりあえず、第3章Components、第6章Diego、第9章Buildpacks and Dockerだけでも読んでおくと良いでしょう。

コミュニティ

コミュニティの勉強会にも行ってみましょう!色んなエンジニアの方々のお話や、最新情報などを得られます。

www.meetup.com

paas.connpass.com

pivotal-japan.connpass.com

Eラーニング+資格

Cloud Foundry Foundation公式のEラーニングと資格があります。(ただし全部英語)

これらはもちろん有償です。Eラーニングが$299、資格試験が$300です。セットで購入すると割引で$499になるみたいです。

training.linuxfoundation.org

たまに激安セールしていることがあって、セットで半額みたいな値段で買えることがあります。

Twitterで@cloudfoundryをフォローしておくとセール情報が流れてくるので、ぜひフォローしておきましょう!

Eラーニングの内容については、CFだけでなくMicroservicesやCI/CD、Dockerなど様々な内容から構成されています。

資格試験については、まだ未受験なので何とも。。。😅

(実はこのアドベントカレンダーの日までに受験しようと思っていたのですが、諸般の事情で・・・)

試験時間が4時間という、かなりガッツリ系の資格です。もし受験された方がこの記事を読んでいたら、ぜひコメント欄で情報ください!

トレーニング+資格

PCFのトレーニングになりますが、僕がやっている「Pivotal Cloud Foundry Developer」という開発者向けトレーニングがあります。

Pivotal認定 Pivotal Cloud Foundry Developer | 株式会社カサレアル ラーニングサービス

Pivotal製のテキストですので全部英語ですが、講師である僕はすべて日本語でトレーニングを進めます。日本語で学べるのは大きいですね。

Auto Scalerなど一部の章はPCF独自機能ですが、ほとんどの内容はCF共通です。始めてCFを学習する方に最適なトレーニングです。

そして、このトレーニングに対応した資格試験があります。

https://pivotal.io/training/certification

対策としては、上記のサイトにあるExam Briefで各章のウェイトを確認し、Study Guideにまとまっているポイントを確認しながらトレーニングのテキストを復習するのが一番いいです。

トレーニングを受けていなくても資格だけ受験もできますので、PCFユーザーでなくても活用しやすい資格です。

問題はすべて4択で、出題はとてもストレートです。妙にひねった問題とかは出てきません。

Cloud Foundry Foundationはちょっと重たい、という場合はこちらを目標に学習されてもいいと思います。

公式ドキュメント

やはり、最後は公式ドキュメントを確認しましょう。ここに書いてある情報が一番正確なはずです。

Cloud Foundry Docs

最後に

Cloud Foundryに限らず、最近は日本語の技術情報が少なくなってきました。どうしても英語は読まざるを得ないですね。

また、ようやっとトレーニングも出来ましたので、ぜひ活用してください!

はじめてのSpringOne 体調不良からの病院編

12/3(日)・4(月)の2日間は、プレカンファレンストレーニングを受講する予定だったのですが、ここでもまたトラブル発生で、体調を崩し病院に行くことになってしまいました。(体調はすでに回復しています)

ある意味なかなか貴重な体験をしましたので、これから海外カンファレンスに行きたい方の参考のためにまとめておこうと思います。

サンフランシスコ到着初日の12/2(土)から、要点を時系列で書いていきます。

時系列

12/2(土) AM11:30

サンフランシスコ到着。飛行機での睡眠時間は2時間弱。ハイになっているからか、あまり眠気は感じなかった。この時は特に体調不良は感じなかった。

12/2(土) PM06:00

晩ごはん。ステーキを食べたくらいなので、この時も体調不良は感じず。

12/2(土) PM10:00

早めに就寝。ちょっと部屋が乾燥してるなーとは思っていた。

12/2(土) PM11:00

1時間ほどで目が覚める。部屋の乾燥のせいか、喉がイガイガした。もう一度寝てみる。

12/3(日) AM12:00

また1時間ほどで目が覚める。喉のイガイガが増した。もう一度寝てみようとしても眠れず。

部屋の乾燥がひどいので、フロントに電話して加湿器が無いか聞いてみたが、無いとの回答。

うーん、日本のホテルだとだいたい貸してくれるんだけどな・・・😅

バスタブにお湯を溜めてバスルームのドアを開けっ放しにするなど、思いつく限りの対策を行う。

12/3(日) AM05:00

多分この時間くらいに寝落ち。

12/3(日) AM07:00

スマホの目覚ましで起きる。喉のイガイガがめちゃくちゃ酷くなっていた。

手がとても冷たかった。

12/3(日) AM09:00

少ししんどさもあったが、予定通りSpringOne会場に向かい、プレカンファレンストレーニングを受講開始。

12/3(日) AM09:30

喉の痛みのほか、動悸・息苦しさ・微熱を感じ始める。内容が頭に入ってこない。(英語なのもあるけど)

12/3(日) AM10:30

体調がついに限界を迎える。周りの方に迷惑をかけるわけにもいかないので、同じ部屋にいたPivotalのスタッフの方に事情を説明し、泣く泣く途中退出。

歩いてホテルに戻る。(徒歩10分くらい)

12/3(日) PM12:00

少しホテルで休憩した後、コンシェルジュに「お医者さんを紹介してほしい」と相談。

日曜日なので開いてるかな・・・と心配していたが、近くに開いている病院があるとのこと。

コンシェルジュが病院に電話してくれた。自分は英語に自身がないと伝えたら、代わりに自分の症状などを伝えてくれた。マジ感謝。

自分からが「微熱(I have a slight fever)」「喉の痛み(I have a sore throat*1)」

今すぐ行けるとのことだったので、予約を取ってくれた。徒歩で2-3分の病院へGO。

12/3(日) PM12:30

病院へ。身分証明書としてパスポートを受付で見せる*2

受付票に名前・住所・簡単な症状を書く。

最初は看護師さん?による検査。そのあとお医者さんによる触診など。

お医者さんの英語は速いし単語が難しいので理解に苦労したけど、必要に応じてGoogle翻訳を使ってくれた。

こちらも、分からない医療用語(「普段からじんましんの薬を飲んでいます」とか)はGoogle翻訳を使って伝えた。

感染症などではなく、乾燥による喉の痛みとのこと。

薬を2種類もらい、ホテルへ戻る。(この時、たしかPM02:00くらい)

ちなみに、日本と違って薬局でもらう方式ではなく、病院で直接薬をくれた。

診療費+薬代で約300ドル。保険効かないので高いですが、旅行保険に入っていれば後日精算可能、なはず。

12/3(日) PM02:30

遅くなったけどお昼ごはん。

ホテルの近くはハンバーガーやピザやステーキのお店ばかり。体調悪いし喉も痛いし、そんなん食うてられん。

そこで、近くのスーパーマーケット「Walgreens」へ。サンドイッチやSushi(敢えて寿司とは書かない)もあるので病人にも優しい。

マグロ+アボカドの巻きSushi、カットフルーツのマンゴーやパイナップル、ヨーグルト、100%オレンジジュース、そして大量のミネラルウォーターを買い込む。

リュックには入り切らないのでレジ袋を所望。(「May I have one shopping bag?」で通じます)

部屋に戻ってSushiをmgmg。もらった薬を飲む。

日本から持ってきたカップ味噌汁も作ったが、沸かしたお湯がぬるくて美味しくなかった。

12/3(日) PM04:00

夜寝ることを考えると、加湿器は必須だった。

しんどさはあるが、近くに家電量販店があるか検索し、加湿器を買いに行くことを決意。

Google Mapで「サンフランシスコ 家電量販店」で検索すると、近くに「RazerStrore」と「Target Open House」の計2件がヒット。

やや近かったRazerHouseから行ってみた。ゲーム機しか置いてなかった。。。

次にTarget Open House(Mosconeのすぐ近く)へ。家電量販店というよりはホームセンターに近いかな?でも家電もそこそこ置いている。

店がメチャ広くて探すのに苦労したが、店員さんに「Where can I get a humidifier*3?」と聞きつつ見つけてゲット。値段は58ドルと安くはないが、命には換えられなかった。

12/3(日) PM05:00

ホテルへ戻って加湿器を設置。パワーが強い方を買ったので、これで十分そうだ。

12/3(日) PM07:00

晩ごはんは、近くの日本料理レストランで鍋焼きうどん。日本の鍋焼きうどんの再現性高し。

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12/3(日) PM09:00

寒気がする。これは熱が上がる予兆だ。

実際、しばらくすると逆に熱くなってきた。

12/3(日) PM10:00

不安を感じつつ就寝。

12/3(日) PM11:00

1時間で目が覚める。案の定、熱がメチャクチャ上がっている感じがする。

フロントに電話して体温計を所望するも「無い」との回答。ええい使えん。

ロキソニンなど日本から持ってきた市販薬はあるが、敢えて使わなかった。

自分の理解では、熱は勝手に上がるものではなく、何らかの理由があって自分の体が自ら熱を上げている(細菌を殺すとか)ので、解熱剤はあまり多用すべきでないと思ったからだ。あまりに長時間続くようだったらロキソニンを使おうと決めた。

2時間くらい、身体が冷めないように布団をかけながらネットサーフィンしつつ過ごしていると、だんだん汗をかくようになり、それに伴って熱が下がってきた。

頭もかなりボーッとしてたが、徐々にハッキリしてきた。

12/4(月) AM02:00

だいぶしんどさも軽くなってきたので、もう一度就寝。何回か起きたけど、そこそこ眠れた。

12/4(月) AM07:30

起床。喉の痛みはまだあるが、加湿器のおかげでだいぶマシになった。

だるさも少し残っているので、今日のプレカンファレンストレーニングも欠席した。無念・・・。

また、夜は前夜祭的なパーティーがあるのですが、これも欠席しました。

今日はWalgreensへの買い物以外はずっとホテルに居て、今に至ります。

ポイント

旅行保険大事!

健康保険が効かないので、医療費はメチャ高くなります。それを後日でも生産できるのは本当にありがたいです。

睡眠大事!

実は、緊張からか出発前日や飛行機内では、あまり眠れませんでした。

後々になってダメージが来ることがあるので、サプリメントや市販の睡眠薬などを活用すると良いかもしれません。

加湿器大事!

サンフランシスコは本当に乾燥しています。ホテルの部屋は空調の関係上、より乾燥しやすいです。

日本から持ってこれるなら、持ってくるべきと思います。しかも、なるべくパワーが強いやつ。

早めに誰かに相談を!

英語の不安もあるかと思いますが、ホテルのスタッフのどなたかにとにかく相談しましょう。何らかの対応はしてくれるはずです。

(僕のホテルの深夜担当フロントは本当に使えなかったけど・・・)

あとは、旅行保険に日本語OKの連絡先とかもあるはずなので、それを必ず確認しましょう。

Walgreens最強

食料品はなんでも揃っています。

Target Open House最強

日用品から家電までなんでも揃っています。

インターネッツ最強

Google翻訳Google Mapにはお世話になりました。スマホWiFi無かったら・・・と思うとゾッとします。

堂島庵最強

日本食を、けっこう違和感ない感じで提供してくれます。スタッフには日本語を話せる(というか日本人っぽい)方もいらっしゃいます。

100%オレンジジュース最強

米国のジュースって甘ったるいものが多いですが、100%オレンジジュースなら日本とほぼ同じです。日本でもおなじみのブランドも多いし。

最後に

会社の出張で来てるのに・・・という申し訳なさと、海外で体調を崩してしまったことへの不安と、周りに誰もいない心細さで、潰されそうになりました。

30すぎのOssanな僕ですが、一瞬本気で泣きそうになりました。

明日から、カンファレンスの本番です。体調を見ながら、休憩しつつ参加していきます。

*1:実は最初、自分は間違えて「throatache」と言ったんだけど、コンシェルジュが正しく「sore throat」と言い換えてくれた

*2:病院に限らず、クレジットカードを使うときなど「IDを見せてください」と言われることは多いので、パスポートは常時携帯必須

*3:ヒューミディファイアー。アクセントは「ミ」

はじめてのSpringOne 出発→到着編

無事にサンフランシスコに到着しました。今、夕食を食べ終わってホテルにいます。

飛行機

HISで、JALのサンフランシスコ直通便を確保していました。

羽田空港でチェックイン時に、スタッフの方から「座席のご希望はございますか?」と聞かれたので、通路側を希望したら変更できました。スタッフのお姉さんありがとう!帰りのときも聞いてみます。

8時間半くらいのフライトでしたが、ほとんど眠れず。。。出発前日も緊張であんまり眠れてないので、かなりしんどい。。。

サンフランシスコ国際空港に到着→入国審査

入国審査で「モスコーニセンターでのカンファレンスに参加します」と答えたら、「Business Letterはあるか?」と聞かれました。

字面では分かりますが、今の文脈で何を指しているのか分からなかったので「Sorry, I don't understand. What do you mean by "Letter"?」って聞き返したら何かバカにされたような・・・。

結局そのまま通されましたが、何だったんだろう。招待状とかのことを言ってたのかな?そんなもん無いんだけど・・・。

空港からダウンタウンに移動

BARTを使いました。

ここでトラブル発生。アテにしていたClipper(Pasmoみたいなやつ)の自販機が「Out of Service」。そして、普通の切符の買い方がよく分からない・・・😅

どうやら日本の電車の切符みたいに1回きりではなくて、プリペイド形式みたいですね。

前の座席にコワモテのお兄さん3人がデカイ声で喋っていて、正直怖かった・・・。

ホテルにチェックイン・・・!?

ユニオンスクエア近くのホテルにしました。しかし、ここでもトラブル発生。

到着したのが13:00くらい。チェックインが無事に済み、渡された書類を確認すると、ルームキーが入ってませんでした。

「Excuse me. Where is my room key?」と聞いたら、部屋は15時半にならないと使えないとのこと・・・。

しょうがないのでスーツケースだけ預け、観光に行くことにしました。預けたときも、「さっき預かってくれた人は偽の制服を来たスリなんじゃないか」と思って気が気でなかったです。(ちゃんと従業員用の部屋に入っていったので本物のスタッフさんだった)

フィッシャーマンズワーフへ

もともと行こうと思っていたフィッシャーマンズワーフへ行って時間をつぶすことにしました。

しかし、ここでもトラブル続き。移動に使おうと思っていたケーブルカーが激コミ。

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じゃあタクシーだ!と思って初めてUberアプリを使ったら謎のエラーで配車できない。なのにマップに従って乗り場に向かったら何だか怪しい雰囲気のところに行ってしまい引き返す・・・などなど。

この時点でもうだいぶ心が折れかけていて、率直に言えば「おうちかえりたい」気分でした。

でもまあ頑張っていこうと思い、Uberを使わず普通にタクシーを拾ってようやっとフィッシャーマンズワーフに着いたのでした。

Aquarium of the Bayという水族館に行ったのですが、来るまでのトラブルでもういっぱいいっぱいになっていて、内容があまり頭に入ってこなかった・・・。

ホテルのお部屋へ→晩ごはん

ホテルの部屋にようやっと入れ、安心して一息つけました。

晩ごはんは近くのステーキ屋さんへ。ジャンクな感じで美味しかったです。本当は更にベイクドポテトが付いてるんですが、食べきれないと思って外しました。

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お店はこちら。

Tad's Steakhouse | San Francisco

明日から

明日・明後日は2日間のプレスカンファレンストレーニングです。

Spring 5の新機能を学習してきます!

はじめてのSpringOne 事前準備編

初の海外カンファレンス参加!

エンジニアにとって、海外カンファレンスに参加することは憧れの1つかと思います。Javaエンジニアなら有名どころはJavaOneでしょう。

今回いろいろな幸運もあり、Pivotal社が主催しているSpringOne Platformに参加することになりました!

Spring Framework / Spring Boot / Spring Cloud / Cloud Foundryなど、Pivotalがリードしているテクノロジーの最新情報が聞けますし、最近は仕事でもこのあたりの技術を触ることが多いので、機会に乗って行くことにしました。

カンファレンスに申し込もう

SpringOneの公式ページから申し込めます。

https://2017.springoneplatform.io/ehome/s1p/registration2017.springoneplatform.io

お値段は1700ドルと安くはないのですが、早めに申し込むとやや安めになります。

また、更に安くなるディスカウントコードというのもあります。コードの取得方法は、興味があればTwitter DMや対面で聞いてください。

プレカンファレンストレーニングを受けてみよう

SpringOneは計3日間なのですが、その直前の2日間で特別なトレーニング(研修)を受けることが出来ます。

springoneplatform.io

2日間で700ドルと、通常のトレーニングに比べるととてもお得な値段になっています(もちろん、宿泊費とかは追加でかかりますが)。

内容は、僕も実施しているPivotal認定トレーニングとほぼ同じなのですが、Spring Boot 2.0やSpring 5など、最新技術が演習付きで学習できるのが特徴です。

僕は今回、「What's new in Spring 5」を受講することにしました。これを担当される講師の方が、いつも使っている認定テキストを作っているマスタートレーナーの方らしく、とても楽しみです!

宿泊などを手配しよう

必要なのはホテル・飛行機・保険の3つです。

今回はHISでまとめて手配しちゃいましたが、個別に手配してもよかったかな・・・と思います。

ホテルの注意点としては、危険な地域は避けることです。今回の会場であるサンフランシスコは比較的治安は良いようですが、それでも一般人は入るべきでない地域もあるようです。

危険な地域は、その地域に詳しい人(サンフランシスコならJavaOne経験者など)に相談するのがいいでしょう。もしくは、「地球の歩き方」という本に付属の地図に治安の良くない地域が書かれています。

地球の歩き方 ガイドブック B04 サンフランシスコとシリコンバレー2018年〜2019年版

飛行機は今回、JALの羽田・サンフランシスコ直通便にしました。香港経由便などを利用するともっと安くなるらしいのですが、僕はあまり海外旅行の経験が多くないので、万が一トラブルがあった場合や体力的なことを考えて、直通便にしました。

あと、HISなどを経由せず航空会社のWebサイトから直接申し込んだ方が、座席指定が出来たりメリットが大きいかな、と思いました。僕は体がデカイので、なるべく通路側の席が良かったりしますので・・・。

渡航手続きをしよう

ESTA

アメリカに短期間渡航する場合、ビザの取得は必要ありません。その代わり、WebからESTAの事前登録が必要になります。

https://esta.cbp.dhs.gov/esta/application.html?execution=e1s1

期限は渡航72時間前までらしいですが、時間がかかる場合もあるそうなので、なるべく早く登録しておいたほうがいいでしょう。

英語を勉強しよう

海外カンファレンスですから、スピーカーは全員英語で発表します。行くからには内容をなるべく理解したいので、英語も改めて勉強することにしました。

TOEIC Listening & Reading

まずはリスニング。TOEICは昨年受けたのですが、リスニングは全然聞き取れた気がしなかったので、改めて受験することにしました。

やったことは、去年買った単語集を改めてCDを聞きながら覚え直し、

CD-ROM付 改訂版 TOEIC(R)TEST 英単語 出るとこだけ!

新形式の問題集をやり直したことです。

公式 TOEIC Listening & Reading トレーニング リスニング編

公式 TOEIC Listening & Reading トレーニング リーディング編

公式TOEIC Listening & Reading 問題集2

おかげでだいぶ問題を聞き取れるようになり、スコアもかなり上がりました(リスニング390 -> 455)。

リーディングはちょっと下がっちゃったけど・・・😅(リーディング435 -> 405)

マンツーマン英会話

次にスピーキング。これを機会に、ガチで勉強することにしました。

会話力を上げるならマンツーマン英会話だろう、ということで、BerlitzとGabaを体験して前者に通うことにしました。

まあ、どちらも安くはないですね。。。ただ、ずっと外国人講師の方を相手に会話することを自分に強制できるので、とてもいい勉強になりました。

実際に向こうに行かないと分かりませんが、以前に比べれば話したいことがスッと出るようになった気がします。

いざ出発!

さて、明日夜の便で出発です!行ってきまーす!

「Spring Bootの本当の理解ポイント」というタイトルでJJUG CCC 2017 Fallに登壇してきました! #jjug_ccc

登壇してきた

www.slideshare.net

今回で8回連続8回目の登壇になりました。今後も記録を伸ばしていきたいです。

スライドもかなり多くの方々に読んでいただけているようで、現時点で4100viewsを超えています。

アンケートの結果はこちら。ご満足いただけたようで何より。

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何故この内容にしたか

最近、Java EE研修のお客様はめっきり減り😅、ほぼSpringの研修ばかりやっています。

その中で実感しているのは、Spring BootでSpringに初めて触れたという方が多いと言うことです。

Spring BootはSpringの面倒な部分を隠蔽するので、一見便利なのですが、その面倒な部分を理解していないと、カスタマイズやトラブルシュートが出来ません。

また、世の中の「Spring Bootのブログ」を読んでいると「ん?コレ、BootじゃなくてSpringの話だよね?」と思う記事が非常に多いです。

そういった世の中に警鐘を鳴らしたいと思って、今回のテーマを選びました。

やってどうだったか

前述のとおり8回出させていただきましたが、ようやっと自分の立ち位置というか、自分に求められているものが分かってきたような気がします。

僕は現役のエンジニアではありません。そんな自分が、CCCに参加されるエンジニアの皆さんに何を提供できるのか、迷った時期もありました。

僕には、「現場で使ってこうだったよ!」とか「こんなテクニックがあるよ!」という話はできないからです。

しかし今回のように、中・上級者の方は分かっているけど暗黙知になってしまっている事柄を、整理して分かりやすく伝える、そのための資料を作る、ということなら僕にも出来ます。

初・中級者の方にとっては知らなかったことを知っていただけるし、中・上級者の方には人に説明するための資料や説明手順を提供できます。

次回以降もこんなテーマを見つけてやっていきたいと思います。

この4年間をちょっと振り返る

僕の初参加、そして初登壇は2014 Springでした。

正直、その頃はどのセッションを聞いてもサッパリ分かりませんでした。でも、3回目くらいから、ようやっと徐々に分かるようになってきました。

何年も前の内容が、今になって役に立つことも結構よくあります。例えば、今はMicroservices関連のこともやっているのですが、@nabedgeさんの12 Factorの資料は今になってとても参考になっています。キーワードだけでも知っているといないではだいぶ違います。

www.slideshare.net

登壇することで、自分の技術力がかなり上がったようにも感じています。資料作りのときにメッチャ調べなきゃいけないし、それは結構しんどい工程でもあります。しかし、それを何回も繰り返すことで、自分の知識が整理されたり、知らなかったことを知れたりして、自分の技術力がどんどん上がっていきます。

あと何より、色んな人との繋がりができたのが大きいですね。発表者になることで、声をかけてもらう回数が増えました。自己紹介が手短で済む(「今日○○で登壇した多田と申します」とか)ので、こちらから他の登壇者の方にお声がけするのも飛躍的に楽になります。懇親会でボッチにならずに楽しめるのは本当に嬉しい!w

ブログやTwitterでしか知らなかった方や、登壇者として「この人すごいなー!」としか思えなかった雲上の人ともお話できて、更に色んな技術情報が入ってきます。そこで、自分の理解が合っていたことを再確認できたり、間違っていたら修正できたり、全く知らなかったことを知れたりします。

自分にとって、JJUG CCCは無くてはならないものになりつつあります。JJUG CCCが無かったら、今の自分は無いですね。

全体的な感想

前回あった会場混雑の問題が、一方通行の導入や分かりやすいサインなどで解消されていました!参加者数も絞ったのかな?また、今回は参加できなかったのですが、アンカンファレンスなど新しい取り組みもありました。

費用面や運営面など、規模の拡大はこれ以上はなかなか難しいでしょうね・・・。

イチ参加者として、個人的にはこれくらいの規模が上限かな・・・と思います。これ以上規模が大きくなると、同時並行のセッション数が多くなるので、聴き逃してしまうセッションが多くなってしまうからです。

JJUG幹事の皆さん、ボランティアスタッフの皆さん、いつもありがとうございます。

僕もスピーカーとして、CCCへのコントリビュートを続けていきたいと思います!

JJUG CCC 2017 Springにスポンサー枠で出てきました! #jjug_ccc

今回もJJUG CCCに登壇しました。

これまでは普通にCfPに応募していたのですが、今回は会社とも相談して、初めてスポンサー枠として登壇しました!

今回で連続出場記録は7回連続7回。今後も記録を伸ばしていきたいです。

今回の登壇テーマ

いろいろ考えたんですが、最近はRESTやMicroservices関連の業務も多いので、その文脈で出てくることの多いセキュリティプロコトル「OAuth 2.0」をテーマとしました。

OAuth 2.0対応のライブラリ「Apache Oltu」+Payara MicroProfileを利用してサンプルアプリを作り、OAuth 2.0の仕様・HTTPS通信の様子・Javaプログラムのサンプルをご紹介しました。

120名部屋が満員で、後ろに追加の椅子も出されたくらい大盛況でした!聞いてくださった皆様、本当にありがとうございます。

アンケート評価はこちらです。

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「難しい」という評価が多数派でした。OAuth 2.0そのものが難易度高めなのですが、それを如何に分かりやすく伝えるかがトレーナーの腕の見せどころなので、反省しきりです。

スライドの順番とか、もっと図を多めにするとか、Javaコードを省いてHTTPSでのやり取りにフォーカスするとか、改善の余地はあると思います。

新人研修時期が落ち着いたら社内勉強会でも発表したいので、そのときに修正しようかなあ・・・。

togetterまとめはこちら。

togetter.com

後半のほうに書いてありますが、緊張のあまりデモの準備を忘れてしまい、最後にやったはいいが動かなかったという・・・(^^;

これも反省です。

聴講したセッション

非機能要件とSpring Boot (@garbagetownさん)

IPAが公開している非機能要求グレード(http://www.ipa.go.jp/sec/softwareengineering/reports/20100416.html)の項目のうち、Spring Boot Actuator・Spring Security・Spring Data JPAなどでどのような項目をどのようにしてカバーできるかという解説でした。

研修やってるだけだと、あまり意識しないこともあるので、とても参考になりました。

Java EE 8 and its latest update (David Delabasseeさん)

Spring業務が多くなったとは言えJava EE屋さんでもあるので、このセッションは外せませんでした。

CDI 2.0・JAX-RS 2.1・Servlet 4.0など、新機能の解説が主でした。EE 9の話は特に無し。2018年にJava EE 8対応のWebLogic Serverが出る予定と言うのが、1番のサプライズでした。

今年7月にJava EE 8、出るのかなあ・・・。

How to use MicroProfile and a way to rebirth Japanese enterprise computing (@khasunumaさん)

我らがGlassFishユーザー会会長・蓮沼さんのセッションです。内容は主にMicroProfile(http://microprofile.io)でした。数少ないJava EE関連のセッションです(僕も頑張ってJava EEでサンプル作りました)。

最後に質問タイムがあったので、僕は「MicroProfileとJava EEの統合はあり得ると思いますか?」と質問しました。

MicroProfileでは、設立当初から「Oracleが友好的であれば歓迎する」(表現違ったかも?)というスタンスだそうです。

さて、これもどうなることやら・・・。

ヤフーの広告レポートシステムをSpring Cloud Stream化するまで (Yahoo! Japanさん)

広告レポートシステムのアーキテクチャを、PHPPerl→Spring Batch→Spring Cloud Streamという歴史的流れを追って解説していました。

DBからポーリングするのではなく、イベント駆動にすることで負荷を減らしパフォーマンスを向上させたのが興味深かったです。

Java x Arduinoで始めるIoT / フィジカルコンピューティング (@yusukeさん)

正直、自分のセッションで力尽きてて、あまり記憶がありません・・・(^^;

JavaプログラムでLEDが光ったりタイミングを変更できたりTwitter4J使ってツイートできたり、とても面白かったのを覚えています。

感想など

ついに参加者が1000人を超えたとのこと。すごすぎるなあ・・・。

今回はセッションが45分間になり、その分だけ休憩時間が15分になりました。なので、休憩中のお手洗いなどは余裕ができました。

人数が多くなった分、通路が混雑したりということはありましたが、通路を一方通行にしたり、部屋によって休憩時間を少しズラしたりすることで、ある程度解決できるのではと思います(アンケートに記入済み)。

会場の変更という手もあるかとは思いますが、更に広い会場となると値段も高くなる(現状で既に数百万円レベル)し、運営も難しくなるでしょう。うーむ、難しいですね・・・

運営側でない自分ができる貢献は、登壇やスポンサー枠の他、アンケートやブログなどでの問題点の発見と解決策の提案かなあ、と思っていますし、非力ながらも貢献を続けたいと思っています。

幹事およびボランティアスタッフの皆様、いつもありがとうございます。お疲れ様でした!

読書録:ロッシェル・カップ「日本企業の社員は、なぜこんなにもモチベーションが低いのか?」

きっかけ

www.cm-publishing.co.jp

この本というかロッシェル・カップさんを知ったのは、Twitterマイクロソフト牛尾さんをフォローしていて、牛尾さんが色んな所でロッシェルさんと発表されたのを見たのがきっかけだった。

いちおう中小企業診断士という資格を持っていて(さいきん休業したけど)、経営・組織・マネジメントなどにも興味がある分野なので、この本を読んでみることにした。新しいビジネス書を読むのは久しぶりだった。

最初はKindleの試し読みで第1章だけ読んだのだが、とても良かったので図書館で借りることにした。

読んでいて辛い

これが率直な感想。なぜ辛いのかというと、これまでの9年間の社会人生活の中でずっと思ってきたことが網羅されていて、共感できることがあまりに多すぎたからだ。どこがどう共感できたかは、差し障りがありそうなのでここには書かない。

年功序列は若年層にも中高年にもモチベーションの低下を招く

あまり給与のことは多くは書かれていないので、ここは自分が思ったこと。

年功序列だと、若年層はどれだけ頑張っても給料が上がらないから、モチベーションが低下する。

しかし実は、年功序列は中高年の方のためにも、良くないのではないか。完全に想像だけど。年功序列っていうけど、どこかの年齢(たぶん40代くらい)で昇給は頭打ちになるから。

年齢にかかわらず、頑張り具合で給料が大幅で上下したほうが、モチベーションがキープできるんじゃないかな。

企業のマネジメントだけの問題ではない

最後の第8章のみ、企業向けのメッセージではなく、社員向けのメッセージになっている。

この本では、主に日本企業のマネジメントに対する提言が書かれているが、われわれ社員側の意識も大切だと思う。

マネジメント層だって人間だ。完璧ではない。社員も多様だし、全員が満足して働ける会社なんてなかなか作れない。

会社への不平不満をただ並べるばかりでは、何も改善しない。会社のためにも自分のためにもならない。そんな暇があったら、いま自分ができることを精一杯やることが大事なんじゃないか。

自分で自分の目標を立て、自分のスキルや経験を磨く術を考える。業後の勉強でもいいし、業務でも興味がある仕事に積極的に手を挙げる。

勉強会に出てみたり、ブログ書いてみたり、勉強会に登壇してみたり、そこで色んな人と交流してみたり。ITってこれがやりやすいからいい。

これって、自分自身のためにもなるし、自分のスキルが上がれば、それが結果的に会社のためにもなるんじゃないかな。少なくとも、この30半ばのおっさんはそう思って日々仕事してます。

この第8章からは、とても勇気をもらった。

まとめ

久々に、いいビジネス書を読んだ。ビジネス書から勇気をもらったのは、ドラッカー以外でははじめてだ。

働く人、マネジメントの人、すべての人におすすめしたい。